解体工事DXプラットフォーム「クラッソーネ」を運営する株式会社クラッソーネ(名古屋市中村区、代表取締役CEO:川口哲平、以下「クラッソーネ」)は、株式会社環境エネルギー投資(東京都品川区、代表取締役社長:河村修一郎)、イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役:田代友樹)が運営する大和ハウスグループグロースファンド、JPインベストメント株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:古宮博幸)、アニマルスピリッツ合同会社(東京都港区、代表パートナー:朝倉祐介)を引受先とする第三者割当増資により、総額約12.2億円の資金調達を実施いたしましたことをお知らせいたします。今回の調達により、クラッソーネの累計資金調達額は約27.7億円となりました。
資金調達の背景と今後の展開
当社は「『街』の循環再生文化を育む」をビジョンに掲げ、誰もが安心・安全に解体工事を行えるプラットフォームとして、解体工事DXプラットフォーム「クラッソーネ」を展開しています。これまでに累計約14万件以上の利用者実績があり、一般生活者においては解体工事や家じまいの支援、そしてパートナーである解体工事会社においてはマーケティングや営業の支援を行ってきました。これまで培ってきた当社の解体工事知識とIT技術を活用し、公民連携での空き家対策事業や代表理事としての「全国空き家対策コンソーシアム」設立など、社会課題である空き家問題の解決にも取り組んでいます。
建物の老朽化や空き家の増加を背景に、解体工事の需要は高まっており、市場は年率5%強で増加しています。その反面で解体費用は年々高騰化し、解体工事の利用者にとっては負担が増加する状況が続いています。背景としては、平成12年の建設リサイクル法の施行や令和2年の大気汚染防止法の見直しもあり、環境や安全性に配慮した解体工事が実現している一方で、工事現場や事務処理における工数が増加したり、慢性的な人手不足や業務効率化が進みにくい産業構造も手伝って、コストと品質の両立が難しい状況にあります。
そういった背景の中、当社の持つ解体領域における専門性やIT技術による業務DXで、解体業界の合理化・低コスト化を実現しうる点が評価され、今回の資金調達に至りました。
今後、マーケディングや営業だけでなく、施工や産廃処分を含めたDXによる品質向上や業務効率化による生産性改善で、「もっとも安い」「もっとも安心」「手間いらず」な解体工事を実現し、持続可能なまちづくりへ貢献して参ります。
出資者一覧
- EEI5号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合
(株式会社環境エネルギー投資:https://ee-investment.jp/) - 大和ハウスグループ未来価値共創1号投資事業有限責任組合
(大和ハウスベンチャーズ株式会社/イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ株式会社:https://www.dhgfuturefund.co.jp/growth-fund/) - JPインベストメント地域・インパクト1号投資事業有限責任組合
(JPインベストメント株式会社:https://www.jp-investment.co.jp/) - アニマルスピリッツ1号投資事業有限責任組合
(アニマルスピリッツ合同会社:https://animalspirits.jp/)
出資者からのコメント
株式会社環境エネルギー投資
プリンシパル
日野太樹 氏Taiki Hino
前職でシード期から支援していたクラッソーネに再び深く関与できることを嬉しく思っております。 川口CEOを筆頭にしたチームと事業の成長を近くでずっと見ており、解決したい社会課題の大きさやクラッソーネの掲げるビジョンが環境エネルギー投資のインパクト投資方針とも合致することから、今回、新たに投資をさせていただきました。 素晴らしい投資家の方々と今回ラウンドでご一緒することができ、諸々の調整をいただいた経営陣、既存株主や関係者の皆様に感謝しており、チームクラッソーネの発展に共に尽力していきたいと思います。 |
イグニション・ポイントベンチャー パートナーズ株式会社
マネージングパートナー
細野尚孝 氏Naotaka Hosono
クラッソーネ社の「DXプラットフォーム」の普及が、建物の解体をより身近なものにするとともに、解体工事のDX化を通じ解体事業者をエンパワーすることによって、これまで放置されてきた空き家の再生を進め、街の循環再生を加速していくものと確信しております。この経緯から今般同社への出資に至りました。 今回の出資によって、LPである大和ハウスグループと共に、街の循環再生を通じ持続可能な社会の実現に引き続き貢献して参ります。 |
JPインベストメント株式会社
代表取締役社長
古宮博幸 氏Hiroyuki Komiya
クラッソーネが提供する解体工事DXプラットフォームの拡大を通じた業界のDXが推進されることで業界全体の生産性向上や人手不足が解消され、解体工事のリサイクル率向上や自治体との連携を通じた空き家対策のサポートにより、同社のビジョンである「『街』の循環再生文化を育む」ことが期待できると考えております。 この取り組みは、弊社ファンドが目指すSDGsの目標達成に貢献すると考えられることから「インパクト投資」としての出資をさせて頂くことと致しました。 今後、クラッソーネのビジョン実現に向けた挑戦を支援してまいります。 |
アニマルスピリッツ合同会社
ジェネラルパートナー
荒木翔太 氏Shota Araki
初回出資後の1年で、クラッソーネは解体業界を垂直統合的にDXするプラットフォームへ進化を遂げており、川口CEOを始めとする経営陣の戦略性と実行力の高さには日々驚かされるばかりです。 クラッソーネの飛躍的な成長を目の当たりにするなかで、巨大な解体市場を変革する唯一無二のリーディングカンパニーになるだろうという確信を一層深め、この度の追加出資に至りました。 日本の喫緊の課題である「空き家問題」の解決に向けて、我々アニマルスピリッツも継続的に支援を行っていきます。 |
代表者コメント
株式会社クラッソーネ
代表取締役CEO
川口 哲平Teppei Kawaguchi
新規投資家の皆様と素晴らしいご縁をいただいたことや、既存投資家からも事業成長を評価していただけていることを、大変喜ばしく思っています。 「街の老朽化」「空き家問題」「労働者不足」といった社会課題が複合的に進むなか、解体業界の合理化は不可避のテーマです。 解体工事DXプラットフォームを通じてバリューチェーン全体を変革することで、発注者、工事会社、社会にとっての三方良しの工事を実現し、「『街』の循環再生文化を育む」というビジョンを力強く実現していきます。 |
株式会社クラッソーネについて(会社概要)
本社 | 〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅5丁目7番30号 名駅東ビル4F |
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代表者 | 代表取締役CEO 川口 哲平 |
設立 | 2011年4月1日 |
資本金 | 2,773百万円(資本準備金含む) |
URL | http://www.crassone.co.jp |
事業内容 | 解体工事領域で、全国2,000社以上の専門工事会社と施主をつなぐ解体工事DXプラットフォーム「クラッソーネ」を運営 |
【「クラッソーネ」サービス概要】
2020年4月に全国展開した「クラッソーネ」は、解体工事領域で全国2,000社以上の専門工事会社と施主をマッチングするサービスです。施主の希望条件に合わせて最適な工事会社を紹介します。見積もり内容の相談から工事完了まで運営がサポートし、契約の取り交わしは電子契約を採用しており、全てWeb上で完結できます。
また、最短1分で解体工事の概算費用を把握できる「解体費用シミュレーター」や、解体工事費用に加えて解体後の土地売却査定価格も同時に算出する「すまいの終活ナビ」も提供しており、これらを利用した公民連携での空き家対策事業が、令和3年度から令和5年度の国土交通省「住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」に3年連続で採択されています。
空き家の増加がますます問題視される中、より広く空き家所有者への情報提供・支援を行うため、2023年9月に当社が代表理事となり「全国空き家対策コンソーシアム(https://www.j-akiya.jp/)」を設立しました。
当社やコンソーシアムでの取り組みを通じて空き家解体の検討を早期化することにより、社会課題である「空き家問題」の解決や、昨今注目を集めている「住まいの終活」の推進に取り組んでいきます。
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