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顔は日本人だけど、ブラジル人なんだよね僕。~日系三世ブラジル人が語る『異文化理解』~


 

Boa tarde.Tudo bom?(ボア・タルジ.トゥード・ボン?)

(意味:こんにちは。元気ですか?)

 

 

さて、この言葉は何語だか分かりますか?

 

 

 

・・・正解は、ポルトガル語です!

 

 

弊社クルーで日系ブラジル人の細谷レックスマーク賢治(以下、細谷)。細谷は日本語、英語、ポルトガル語も操るバイリンガルなんですよー(*´∀`*)
今回は仕事の内容ではなく、彼のプライベート活動で、名古屋市東区の某中学校で道徳講演の講師として『異文化理解』について登壇しました!
クルーの活動として特別に取材をさせていただきましたので、ご紹介いたします!

 

(研修の合間に撮った写真、こんな感じでいつもひょうきんな奴です。。。)

 

今回は中学1年生を対象に、約100名ほどの生徒さん達に向けての講演です。
登壇前、久々の講演にめちゃくちゃ緊張している様子の細谷。いつもお喋りな彼ですが、いつも以上にお喋りになって緊張をほぐしてました(*´艸`*)

(間違えて小学校へ行ってしまったことは内緒…笑)

そして・・・いよいよ登壇です!!

まずは自己紹介

ポルトガル語で元気に挨拶をするところからスタート!

(子どもたちは、ちょっと戸惑い気味な様子で始まりました・・・笑)

 

プロジェクターで細谷家の家系図を見せながら、まずは自分が何者なのかを説明です。『日系ブラジル人』ってそもそも何なのか?という話を家系図を用いて、分かりやすく話していました。

 

細谷の家系では祖父母(父方も母方も)が日本からブラジルに渡るところから始まっています。なので、血筋は日本人なんですよね。だけど、父親も母親もブラジルで生まれ、育ち、大人になって結婚。その後、細谷が生まれる。

 

そして細谷が8歳になる頃、父親の仕事の関係で日本に移住することになったそうです。

異文化を理解すること

8歳で日本の公立小学校に通うことになったそうです。学校では外国人が珍しく、孤独に感じることも少なくなかったそうです。様々な生活様式の違いや、習慣の違い、言葉を習得することにも苦労したようです。ただ、細谷は家族、近所の人、学校の先生や友人、環境に恵まれていたから、閉鎖的な感情にはならずに過ごすことができたそうです(*^^*)

細谷自身が、異文化を幼少期に経験をして、感覚で理解してきたことは多くあったそうです。

カルチャーショック

そんな幼少期にビックリした体験があったことを3つ紹介してくれました!

初めての和式トイレとの出会い

日本に来て間もない頃、母親に連れられて友人宅へ行った時に、トイレに行きたくなって場所を聞いてそこへ向かったそうです。ドアを開けると見たこともない光景が広がっていて、固まってしまったそう。

 

 

(・。・)・・・?

 

 

 

「僕はトイレって言ったのに、違う部屋に案内されちゃったよ(´・ω・`)」っと心の中で思って、お母さんに「トイレに行きたいんだよ!」っと伝えると「ここだよ!ほら、こうやってするのよ!」っと座り方を見せて教えてくれたそうです。

 

 

こちらがその図(笑)

爆笑!!!!

 

を狙ったようですが、ここでの笑いは不発でしたね(笑)

はだか祭での衝撃

両親に連れられて行った、稲沢市のはだか祭での光景に衝撃を覚えたそうです。「日本人の男たちがほぼ全裸で、もみくちゃになってる!!これ何なの!?」っと小さいながらに感じたそうです。

 

 

 

このお祭りを見たことがきっかけで、日本文化にも興味が出て来たみたいです。

 

でも、ブラジルだと女性がほぼ全裸の綺羅びやかな姿で街を踊り歩くリオのカーニバルがあることから、少し似てるな・・・っとも思っていたそうです(*´∀`*)

 

告白体験

中学生になった細谷は、思春期になり異性を意識する時期になりました。ブラジルでの異性との関わりだったり、お付き合いをすることは友人関係の延長で、仲良くなっているから「付き合ってるよね?」みたいな感じで始まるそうで、明確に告白をする!という一大イベント的な感覚はないそうです。

 

でも、日本人は好きになると照れて話が出来なかったり、変に意識してしまう、って往々にしてあることですよね?そして”告白”という好きの気持ちを伝えるというのがイベントとして成立しているんです。

 

細谷は、この文化に不思議だな・・・と思ったそうですが【郷に入っては郷に従え】ということで、周りに馴染むように好きな子ができると”告白”して恋を成就させていったようです・・・恋多き男です(*´艸`*)笑

 

これだけは、伝えたい・・・

大人になってから、カナダへ留学をしたことがあるそうで、そこで様々な国籍の人と交流をした時に、思ったことがあるそう。

 

「人種って関係ないじゃん!!!!」

 

それぞれの個性があって、各国の文化があって、それを理解することが大事じゃないか!っと感じたそうです。

 

日本人は外国人を見ると「外人(=ガイジン)!」って言いますよね?その言葉、極力使わないで!「外人」という言葉はあまりいい気がしないんだよね。日本人とその他という分け方をしているみたいじゃない?っと。
昔、行きつけのバーカウンターで飲んでいた時に、一人の日本人中年男性がブラジル人を罵倒するようなことを言っているのを偶然聞いてしまったそうです。その時、細谷は受け入れる心を持っていたので、自分がブラジル国籍だということは明かさずに真摯に聞き役に徹したそう。

全ての話を聞き終えたところで、自分からブラジル人であることをカミングアウトすると共に、陰口を言うのは止めましょう。っと諭したそうです。
(若干20歳の細谷、大人な対応ですよね~!!)
中年男性は我に返って謝り、感情に任せてしまったことを反省したそうです。もう二度と同じことはしないと、約束をしてくれたそうです。

 

この話、自分が海外に行って日本人を大声でバカにしている人を見つけてしまったら?嫌な気持ちになりませんか?

 

小さなバーでの一コマにはなりますが、一人の男性に対して『異文化理解』することの大切さを伝えたシーンだったのではないでしょうか。

 

そう、この話を生徒さん達に話したあと、陰口は悪であること、また、「外人」という言葉を使わずに「○○人」とその人の国籍で読んであげて欲しいということを強く伝えていました。

 

偶然にも「外人」という言葉を使わないで欲しいという内容のブログがありましたので、ご紹介しておきます。読んでみてください!

「外人」って差別用語?「ガイジン」と呼ばれると外国人が嫌がる理由

 

これからの時代は『多文化共生』

多文化共生とは、「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」(総務省:多文化共生の推進に関する研究会報告書より)

 

4年ほど前になりますが、細谷がクラッソーネに入社する前、こちらの冊子に登場してました。発行元は多文化共生リソースセンター東海という特定非営利活動法人で、「日本に居住する外国人及び日本人に対して、多文化共生社会の実現に向けた活動の促進に関する事業を行い、在住外国人と日本人、また在住外国人同士、日本人同士の連携・協働・共生に係る問題の改善や解決を図ることで、多文化共生社会の実現に寄与すること」を目的とする活動を行っているようです。

●たぶんか便り 第10号(2013年12月)

 

上記団体様と関わりがあるかは、ちょっと分かりませんが…多文化共生センター東京という認定NPO法人では学習支援を主とした『多文化共生』を目的に活動されているようで、充実した内容だったので、ご紹介させていただきます(*^^*)

多言語での学習の場を設けての教育支援や、一人ひとりへの細かいサポート、子どもだけでなく親へのサポートもされているようです(*´∀`*)
2017年5月には東京都杉並区に杉並校がオープンされたようで、学びや交流の場が増えているようです!

 

全国各地でこのような活動されている場は、沢山あるみたいなので、もっと沢山の方に知ってもらって『多文化共生』の理解をする機会を現代の教育に反映していって欲しいと思いますねー\(^o^)/英語教育も小学校から義務化されますしね!学校とコラボレーションするような機会とかあると、子どもたち同士の交流が増えてとてもいいんじゃないか…なんてブログを書きながら思いました(●´ω`●)

 

最後に

「海外という異国に興味を持って欲しい。外国人とも積極的に関わる機会を持って、沢山の文化があることを知っておいて欲しい。そして、日本という島国に留まることなく、海外へ行く機会を作って感じて欲しい。学校での英語の勉強も頑張って欲しい。」っと力強くエールを送っていました。今回の講演をきっかけにして、異文化を理解することの大切さを学んだのではないでしょうか。
私も細谷の講演を聞いて、狭い枠にとらわれていてはいけないな、っと感じることができました!

弊社の想い描く『暮らし』の中にも”異文化理解”は通じるものがあるように思います(^O^)/

この記事を書いた人

山際有香

山際 有香

2013年6月入社。解体事業部、マーケティング部を経て2019年6月から人事広報部にて広報を担当しています。2016年に産休・育休を取得し、一人娘を育てるワーキングマザーです。主な業務は、社内の情報を収集しながら広報ネタを考え発信することです。プライベートではヨガインストラクターとして活動しながら健康を意識した、豊かな暮らしを目指しています。

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