皆さんこんにちは!広報担当の近土です。
クラッソーネでは、令和3年度の国土交通省「空き家対策モデル事業」に採択されて以降、
全国の自治体と連携して空き家対策の取り組みを行っており、現在は79自治体との連携実績があります。
▼クラッソーネの公民連携の空き家対策の取り組みについて詳細はコチラの記事をご覧ください
空き家対策での自治体連携実績が60自治体を突破!「空き家除却促進に繋がった」が8割、放置空き家・特定空き家の除却に貢献
今回は、クラッソーネとの連携を皮切りに空き家の除却が促進された安芸高田市の取り組みについて、
担当者にインタビューを実施しました!
安芸高田市の空き家対策の取り組みポイント
クラッソーネとの連携をきっかけに、より空き家除却を促進するため、
2023年度に限り「空き家解体事業補助金」の募集枠を40件から100件に、
1枠あたりの上限を30万円から60万円に大幅強化
>>補助金の申請件数が前年度の約4倍の97件に!
定期的な空き家調査と所有者へのアプローチで、空き家所有者の利活用・除却の行動を喚起
>>アプローチ時に補助金情報に加えて「解体費用シミュレーター」を紹介し、
空き家の除却検討を促す
安芸高田市の概要
- 人口
約2万6000人 - 空き家数
2,523件(安芸高田市独自調査 2023年3月末時点) - クラッソーネとの連携協定締結日
2022年10月26日 - 連携協定での取り組み内容
- 解体費用の概算が簡単に算出できる「解体費用シミュレーター」の活用
- 解体費用に加え土地の売却査定価格も算出できる「すまいの終活ナビ」の活用
- 空き家解体に関するフライヤーの活用
- 解体工事会社とのマッチングを行う「クラッソーネ」を活用した工事会社紹介
インタビュー
現在の空き家の対応状況を教えてください。
深田:
現在、空き家対策のチームとしては5名いますが、
専任で言うと私と会計年度任用職員の2名、あわせて3名で対応しています。
岩本:
月あたりの空き家のご相談は大体、20~25件です。
- 空き家バンク登録希望 約5件
- 解体工事補助金利用希望 約10件
- 空き家の利用希望 約5件
- 空き家に関する苦情 約2件
空き家対策の取り組みとしては、
空き家の利活用に関しては「空き家バンク」の活用や空き家改修に関わる補助金の整備、
空き家解体に関しては解体工事の補助金と、クラッソーネさんとの取り組みを行っています。
管理課住宅係長 岩本さん(中央)と空き家対策専任の深田さん(左)
クラッソーネとの連携協定のきっかけは?
岩本:
2022年9月の日本経済新聞の記事で、
クラッソーネさんの公民連携の取り組みが紹介されていたのを、市長が見たことがきっかけです。
空き家対策に有効なのでは?ということで協議を行った上で、
2022年10月26日に締結することになりました。
安芸高田市 石丸市長(左)とクラッソーネCEO 川口(右)
クラッソーネとの取り組みについて、どのように活用いただいていますか?
深田:
安芸高田市では空き家調査を独自に実施し、
空き家の所有者へ、空き家バンクへの登録や空き家の解体に関する啓発資料をお送りしています。
そこにクラッソーネさんの空き家解体に関するフライヤーを封入しているんですが、
それを見てお問い合わせをいただきます。
月に最低1件はありますね。
フライヤーには、空き家を放置するデメリットや「すまいの終活ナビ」の案内に加え、
解体補助金の情報、解体工事の進め方が記載されている
岩本:
あと、シミュレーターも大変役に立っております。
空き家所有者への資料での紹介なども行っていますが、所有者の方は高齢の方も多いですし、
窓口で相談を受けたときにタブレットを使用して実際に一緒に使ってみることもあります。
解体費用の大体の費用がその場で分かりますので、
そのまま補助金を使うとどのくらいの費用感かな…というところまでご案内ができるので、とても便利です。
深田「窓口での相談対応の際には、フライヤーも活用しています。」
2023年度は、空き家解体の相談件数がかなり増加したそうですね。
岩本:
そうですね。
クラッソーネさんと連携するにあたり、せっかくなので解体をより促進できるようなことができないかと考えまして。
そこで、2023年度限りで空き家解体の補助金額を上げてみようということになりました。
予算枠を増枠し、1件あたりの限度額も増額
補助金額の引き上げで、補助金の申請件数が大幅に増加
空き家所有者へ補助金額を1年限りで増額したことを告知した際に、
同封したフライヤーからシミュレーターを使って、解体費用を簡単に確認いただけたことで、
検討を早期に進めていただけたのではないかなと思います。
解体工事は費用がネックになる方が多いので、補助金の効果は大きいと思います。
今後の空き家対策について、抱負をお聞かせください
人口が減少している中、今後、空き家が増加することは防ぎようがありません。
近隣住民からの空き家の苦情も年々増加しています。
空き家の解消に向けて、民間団体の力を借りながら、
空き家の利活用や解体を促進していきたいと思います。
おわりに
空き家除却のネックである費用面の問題を補助金により解消することで、
大きく除却が促進された好事例でした。
安芸高田市の事例や、具体的な公民連携の取り組みに関してご関心のある空き家対策担当者様は、
下記よりご連絡いただければと思います。
クラッソーネは引き続き、空き家問題解消に向けて全国の自治体と協力して対策を推進します。