こんにちは!クラッソーネ採用担当の幡中(はたなか)です!
世の中は、未だコロナの影響の完全な終息は見えませんが、オンラインを駆使しながら採用活動を行っている企業が多く、新卒・中途採用もコロナの影響を受ける業界もあるとはいえ活発に行われている状況です。クラッソーネも、中途採用・新卒採用ともに当初の予定通りの採用人数を前提に採用活動を継続しております。しかし、このコロナの影響下で会社として初のリモートワーク移行(4月6日~)を行うなど、採用活動への影響も大きく、採用プロセスの変更を余儀なくされました。Wantedlyでも6/1より#新しい就活様式をはじめよう というキャンペーンが始まり、求職者側も企業側も今までの慣習的な採用様式からの脱却が求められていると感じます。このような環境下で、クラッソーネは、どのような採用プロセスの工夫をしているか、新卒採用をメインに紹介したいと思います。
目次
- クラッソーネが採用活動で大事にしていること
- リモートワーク移行に伴う採用のリモート化
- 採用をリモート化する上での懸念
- 疑似会社見学「バーチャルオフィスツアー」
- オンラインでもカジュアルな面談
- リモート採用を始めてみて
- さいごに
クラッソーネが採用活動で大事にしていること
クラッソーネでは新卒採用において、「*MVVフィット」「スキルフィット」「カルチャーフィット」の3つを軸とする「相思相愛」を大切にしております。相思相愛は恋愛で言えば「お互いが愛し合っていること」ですが、採用では「その人の人生にとってクラッソーネで働くことが幸せであり、クラッソーネの将来にとっても、その人がジョインしてくれることが幸せな状態」だと考えます。その相思相愛を実現するために、いち早く「カジュアル面談」を取り入れるなど、求職者と企業がお互いに素を見せ合い、求めるものを正直に伝え合える空間創りを意識しています。
*MVV:Mission(ミッション)・Vision(ビジョン)・Value(バリュー)の略。
クラッソーネのMVVは、 Mission=『豊かな暮らしで人々を笑顔に』
Vision=『誰もが利用する家づくりのインフラを作る』
Value=『Biggest Data – 最大のデータは最良を導く』
『Inspire customers – 満足ではなく感動』
『Go boldly – 大胆にやろう』
▼3つのフィットを軸とした相思相愛を実現する「カジュアル面談」を詳しく解説した記事はこちら:
>>>相思相愛になるための採用とは?私たちのカジュアル面談を丸ごとお見せします!
リモートワーク移行に伴う採用のオンライン化
今年の新卒採用においては、これまでと同様「オフィスツアー」と題して、就活生の皆さんに、名古屋オフィスへ実際にお越しいただき、クラッソーネの職場の雰囲気を直接感じてもらえる環境での説明会を予定していました。しかし、リモートに切り替えていた東京オフィスに続き、名古屋オフィスも4月6日(月)からリモートワークに切り替わることが決定。採用活動も一貫したオンラインでの対応を余儀なくされました。
▼クラッソーネがリモートワークへいち早く移行できた理由はこちら:
>>>全社リモートワークに挑戦中!素早く切り替えられた理由とコミュニケーションの工夫について
採用をリモート化する上での懸念
クラッソーネとしても初のリモート採用となり、大きな懸念が2点ありました。
それが、
・社風やオフィスの雰囲気をどこまで伝えられるか
・最終面接まで一度も会わずに内定を出してよいのか
という2点です。
クラッソーネは、認知度こそまだまだ低いですが、、先輩・上司、またチームや部署などの垣根を超えた一体感のある社風や、産学連携で実現したクラッソーネの想いとこだわりがつまった手作りのオフィスなど、実際に目で見て、肌で感じてもらいたい魅力がたくさんあります。その魅力が、オンライン上でどれだけ伝わるのか、どうすれば伝えられるのか、工夫の必要性を感じました。
そして、お互いに相思相愛な状態での採用を目指すクラッソーネとして、ビデオ通話などで顔を見て話すことはできるとしても、一度も直接会わず、オフィスにも来てもらうことなく、選考を完結することは、当社にとっても、求職者にとってもリスクなのではないかという懸念がありました。また、直接会うことで通じ合えるものがあるのではないかとも考えていました。それまでは基本的に対面での選考を行ってきただけに、オンラインへの完全移行は、高い壁があるように感じていました。同時に、オンラインだからこそできることや、今後スタンダードになるかもしれない「新しい就活様式」を作っていく立場であることへの期待感とワクワク感も覚えました。
疑似会社見学「バーチャルオフィスツアー」
クルーの完全リモートワーク化になる前から、外部への訪問やオフィスへの来客を一切無くしていたため、リモート採用化の第一弾として、新卒採用においても、3月中旬の説明会から、Zoomを使ったオンラインでの説明会に切り替えました。このタイミングでは、Zoomで説明会に参加してくれた就活生へライブ感覚でクラッソーネの雰囲気を味わってもらうため、疑似会社見学「バーチャルオフィスツアー」と題し、担当者が外部カメラをONにしたPCを持ちながら、実際にオフィスの中を歩き回ることで、あたかも「オフィスに来ている」かのような体験を演出しました。
▲バーチャルオフィスツアーでオフィスを撮影しながら解説する幡中
しかし、4月6日からクルー全員がリモートワークに移行したため、採用担当者も全員、自宅での勤務となり、ライブ感のあるバーチャルオフィスツアーをできなくなりました。そこで次にとった第二弾の作戦として、少しでも活気ある普段のクラッソーネの姿をお見せするため、クルーがリモートワークになる前に社内を動画撮影し、説明会でその動画を再生しながら解説する「ビデオバーチャルオフィスツアー」を行いました。
▲Zoomの「画面共有」機能で参加者と一緒にオフィスツアーの動画を観ながら解説を入れる
オフィスの雰囲気を最大限感じてもらうため、ライブ映像や動画を駆使し、実際にオフィスに来たときとのギャップを無くせるように努めました。
オンラインでもカジュアルな面接
私たちは、クラッソーネの採用担当者としてだけでなく、いち個人として求職者の悩みや葛藤に寄り添うようにしています。繰り返しですが、クラッソーネの採用のゴールは、「相思相愛」です。求職者が人生で大切にしていることをあぶり出せるような質問をしたり、本人も気づいてない矛盾や思い込みがあれば、客観的な意見や事実を伝えて本人の気づきに繋げたりすることを通じ、「相手にとっての最良の選択は何か?」をとことん一緒に考えます。もちろんその結果、クラッソーネとは違う道を歩むことになっても、その方にとってその選択が最良であれば良いと思っています。
このようにカジュアルに会話する時間を設けることで、よりお互いの素の部分が見えてくるので、オンラインでも対面で話すとき近い感覚で信頼関係を構築できている実感があります。
▲オンラインカジュアル面談の様子
また新卒採用においては、選考途中の学生と、先輩クルーを交えた「オンライン座談会」を催したり、必要に応じてあえて選考プロセスを増やし、より多くのクラッソーネクルーとコミュニケーションを取る機会を増やしています。オンラインだと、会社訪問の機会がないため、就活生と企業の接点が、オンラインで繋ぐ面接官のみになりがちなので、実際に現場で働くクルーとのオンラインでの交流は、職場の雰囲気を伝える1つの手段となりました。また、クラッソーネ側としても、より多くのクルーに学生と話してもらうことにより、違った視点から意見・感想をもらい、採用確度を高めることができました。先輩クルー本人にとっても、学生の方から会社がどう見られているのかを、直に知れるいい機会になります。
リモート採用を始めてみて
「バーチャルオフィスツアー」や「オンラインカジュアル面談」と、リモート採用へ移行するにあたり、クラッソーネ流の工夫をしてみて先に挙げた、
・社風やオフィスの雰囲気をどこまで伝えられるか
・最終面接まで一度も会わずに内定を出してよいのか
以上2点の懸念点は払拭できたのか?
結論、現状は問題なく内定出しまで至ることができそうです。
1点目、「社風やオフィスの雰囲気をどこまで伝えられるか」こちらの懸念に関しては、就活生の皆さんへ感想を聞いたところ、実際のオフィスツアーへ参加した就活生の感想と特に差が無く、「バーチャルオフィスツアー」を行うことで、クラッソーネとして大事にしている社風や雰囲気は最大限伝えられたのではと感じました。
2つ目の懸念である、「最終面接まで一度も会わずに内定を出してよいのか」という点に関しても、オンラインツールを駆使し、場所的・時間的制限を極力排除することができ、より1人ひとりの求職者に対しお互い納得するまで何度も話をする機会をつくることが容易になったことで、「対面で一度話した方が…」という不安を感じることは今のところ起きていません。面接官一同オンラインでの面接に手ごたえを感じています。
また、実際にやってみてわかったメリット・デメリットもありましたので、シェアします。
リモート採用にして良かった点
・今まで出会えなかった学生と出会える
・エントリー数・説明会参加者数の増加
・1回の説明会での参加者数の増加
一番大きなメリットとしては、やはりオンラインにすることで、物理的な距離感に影響を受けず、求職者や就活生がどこにいても、説明会にご参加いただけることです。とくに新卒採用においては、今までは愛知県内、広くても東海地方在住の方との接点がほとんどでしたが、東京・大阪など、オフラインでは出会う機会がなかった方からの認知を獲得でき、出会うことができました。また、コロナ前は名古屋の本社オフィスにお越しいただき、会社説明や会社見学「オフィスツアー」はもちろんですが、「はたらく価値観ワーク」という、カードを使ったワークを用いた体験型の会社説明会を最大5名程度の少人数で開催していました。したがって、会社説明会の回数をこなさなければ多くの就活生と出会えませんでした。しかしオンラインに切り替えたことにより、地域や人数制限がなくなったため、多い時では、1回で10名以上の参加があった日もありました。
リモート採用にして生まれた課題
・動画の再生共有が難しい
・就活生同士の繋がりが生まれない
(・応募への対応工数の増加)
まず1点目として、先に述べた動画をつかったバーチャルオフィスツアーについて、編集した動画だと容量がどうしても大きくなり、Zoom上で共有し再生するとどうしても、カクカクした映像になってしまいました。再生しながら解説も同時に行うことで、オフィスの雰囲気は最大限伝えることはできましたが、何か他の方法で代替するか、より映像編集や再生の技術面を磨く必要がありそうです。
そして、最大の課題だと感じたことが、2つ目の「就活生同士の繋がりが生まれない」という点です。CHROの宮田自身が就活のときに志の合う仲間と出会い、今でも関係が続いていることから、「就活を通じた出会い」を大切にしてほしいという想いをもっています。そこで、オフィスで実施した説明会中では「はたらく価値観ワーク」を通じ、参加者1人ひとりの「働くことへの価値観」を共有したり、説明会後に希望者を集めた「就活相談ランチ」を行ったりしています。そういったお互いの違いや共通点を知り合えたり、説明会より少しラフな場で交流する時間を設けることで、一緒の会に参加した就活生同士の繋がりができ、「就活仲間」としての絆が生まれ、会終了時にはすっかり仲良くなるという嬉しいケースもありました。
オンラインでも参加者からクラッソーネと関係ない就活の悩み相談の時間を設けるなど工夫はしましたが、なかなか参加者同士の関係構築までは至りませんでした。今後は、オンラインでも参加者同士の関係構築ができるような場をつくれるよう挑戦していきたいです。
最後に、これは課題とは言えないかもしれませんが、エントリー者数が増えたことによる採用業務量が大幅に増えました。新卒採用においては、今年は昨年と比べ、進捗ベースで約2倍の量のエントリーが来ています。嬉しい悲鳴ではありますが、体制が整っていなければ対応しきれなかったかもしれません..宮田曰く、2019年のタイミングに採用担当(私のこと)を増やしておいて正解だったとのこと(笑)
さいごに
現在、多くの企業が採用活動の一時中止や延期、もしくは慣れないオンラインでの採用になるなど、昨年までとは異なる状況に見舞われているかと思います。クラッソーネも今回、初のオンラインでの採用に移行することへ、大小さまざまな不安や懸念はありましたが、「バーチャルオフィスツアー」や「オンラインカジュアル面談」など、対面で行っていた工夫を、私たちなりにオンラインでも形にすることで、従来の3つの軸のフィットを前提にした相思相愛の採用は問題なく行えていると実感しています。外的な環境変化で、強制的に変化を求められる状況においても、それをポジティブに捉え、前のめりで自分達を変化させられたことが、今に繋がっていると確信しています。
今後予想される課題としては、内定者へのフォローアップをどのように行っていくかです。20卒内定者はインターンとして入社前から実務へ携わる機会を設けていました。その甲斐もあり、コロナ禍入社となった20卒新入社員の受け入れや現場への仮配属もスムーズにいきました。
まだまだコロナの影響の終息が見えぬ状況の中で、どのように内定者の方たちと、より強固な信頼関係を築き、クルー(社員)へのステップを登ってもらうか、今から対策を練っていきます。
クラッソーネは引き続き、私たちが目指す「指数関数的成長」にクルーと一緒にコミットしてくれる仲間探しを続けていきます!
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